トラックのルート検索
トラックのルーティングのルート計算では、トラック関連の規制や、ユーザー指定の車両オプションが考慮されます。トラックのルーティングはtransportMode=truckを設定することで有効になり、fastとshortのルート検索モードをサポートします。
計算されたルートが車両に適用されるすべての規制に適合するようにするには、リクエストでvehicle[parameter-name]=value形式を使用し、関連するすべての車両パラメーターを含めます。一般的なパラメーターには、currentWeight、grossWeight、height、weightPerAxleなどがあります。
これらのパラメーターが設定されていない場合、APIはこれらのパラメーターのデフォルト値 (0またはnone) を使用します。
この場合、特定の道路におけるトラックの軸あたりの最大重量など、多くの制限を回避することはできません。ただし、トラックの一般的な通行制限については引き続き考慮されます。
注
定義できる車両パラメーターの詳細なリストについては、「APIリファレンス」を参照してください。
計算では次のタイプの制限が考慮されます。
- 法的な制約 - トラックで禁止されているセグメントと運転操作に適用されます。これらの制限は、
transportMode=truckが指定されたときに自動的に有効になります。 - 物理的な制限 - 車両の物理的な属性 (現在の重量、最大総重量、軸重、高さ、幅、長さなど) に適用されます。これらの制限を適用するには車両パラメーターを指定する必要があります。
- 危険物の制約 - 車内で輸送されている物品の性質に適用されます。車で輸送している危険な貨物/goodsのタイプを
vehicle[shippedHazardousGoods]パラメーターで指定する必要があります。 - トンネル カテゴリー - 危険物のトンネル カテゴリーに適用されます。
vehicle[tunnelCategory]パラメーターを使用してトンネルを回避するには、トンネル カテゴリーを指定する必要があります。 - 時間依存の制約 - 上記の制約のすべてに適用されますが、特定の期間のみ有効です。時間依存の制限に違反する道路を使用するルートには、制限が有効な期間に車両がルートのそのセクションに到達する可能性がある場合、ペナルティが適用されます。ただし、制限期間外にそのセクションに到達する場合は、この制限は考慮されません。ルートが計画モード (
departureTime=any) で計算される場合、時間依存の制限は無視されます。 - Uターン - Uターンに適用されます。これらを回避するには、
avoid[features]=uTurnsを指定します。
注
制約が多すぎる地域ではルート計算ができない場合があります。デフォルトでは、このような場合の応答には、一部の制限に違反するルートと、ルートに含まれる違反について通知する一連の重要な注意事項が含まれます。 ほとんどの主要道路で車軸あたり11.5トンの重量制限があるルーマニアなどのまれなケースでは、トラックのプロフィールがあまりに多くの制限に違反している場合、違反に関する警告を伴うデフォルトルートを計算することさえできません。
トラックの移動時間の予測
移動時間の予測は、その時点の交通状況、過去の交通量データのパターン、さまざまな運転操作の実行にかかる時間、法定制限速度など、さまざまな要素に基づいています。
場合によっては、法律で定められた制限速度よりも遅い特別な制限速度が車に設定されていることがあります。これは、運行管理のポリシーや車両の制限が原因である可能性があります。このような場合は、速度上限パラメーターを使用してこの制限を指定し、その車両の移動時間の予測精度を改善できます。
優先度の低い道路
トラックの移動モードでは、優先度の低い道路よりも優先度の高い道路を優先するようにルートが最適化されます。 これには、住宅地の道路、小さい林道、狭い脇道などの道路タイプの回避が含まれます。 選択したルート検索モードのメリットがわずかしかない場合は、市内中心部を経由して迂回するよりも、高速道路に留まることが優先されることもあります。 Routing APIはユーザーエクスペリエンス向上のために継続的に最適化されているため、これらの優先設定は調整されることがあります。
トラックのルーティングでは、ルート計算で考慮する追加の変数を指定する一連のリクエストパラメーターがサポートされています。このプロフィールの表現形式は vehicle[parameter-name]=value です。サポートされているパラメーターの全一覧については、Routing API 仕様を参照してください。
現在の重量と最大総重量の制限
道路や橋によっては、車両の重量に制限があります。これらは、現在の重量の制限または最大総重量の制限のいずれかとして指定されます。現在の重量の制限は、出荷された商品やトレーラーを含め、ルートの指定セグメントを完了した時点での車両の現在の重量に適用されます。総重量制限は、総車両質量 (GVM) とも呼ばれ、最大積載量で積載されたすべてのトレーラーおよび出荷済み商品を含む車両の重量に適用されます。
軸あたりの重量制限
道路や橋によっては軸あたりの重量制限がある場合があり、ルートを検討する際はこれを考慮する必要があります。
軸あたりの重量制限のタイプ
ほとんどの国では、車軸に関する詳細を指定することなく、規制によって最大の軸当たりの許容重量が定義されています。このような汎用の軸あたりの重制限は、多くの場合、次のような標識で示されています。
アメリカ、スウェーデン、ロシアなどの一部の国では、特定の車軸グループあたりの最大許容重量が定義されています。標識の例は次のとおりです。
車軸あたりの重量と車軸グループあたりの重量
Routing API ではトラックの最大車軸荷重を次の 2 つの方法で指定できます。
vehicle[weightPerAxle]vehicle[weightPerAxleGroup]
これらの2つのパラメーターは相互に排他的です。
地域の規制で異なる車軸グループタイプごとの制限が区別されない場合や、トラックの最も重い車軸の重量しかわからない場合は、weightPerAxleの使用を推奨します。Routingでは、汎用の軸あたりの重量制限とすべての車軸グループタイプの制限に対してweightPerAxleの値を評価します。
地域の規制でさまざまな車軸グループごとの最大重量が指定されている国では、weightPerAxleGroupを使用してさまざまな車軸グループタイプの重量を指定することをお勧めします。
weightPerAxleGroupパラメーターを使用する場合、車軸グループあたりの重量制限は、それぞれの車軸グループタイプに指定された値に対して評価されます。車軸あたりの一般的な重量制限は、車軸グループのタイプにかかわらず、任意の車軸グループの最大総重量に対して評価されます。
たとえば、vehicle[weightPerAxleGroup]=tandem:11000は、タンデム車軸グループの重量制限および汎用車軸重量制限に対して評価されます。これは 10 トンの一般的な車軸重量制限に違反します。
weightPerAxleGroup の使用例を次に示します。
vehicle[weightPerAxleGroup]=single:12000、シングル車軸グループあたり 12 トンのトラックvehicle[weightPerAxleGroup]=tandem:16000、タンデム車軸グループあたり 16 トンのトラックvehicle[weightPerAxleGroup]=single:12000,tandem:16000,triple:20000、シングル車軸グループあたり12トン、タンデム車軸グループあたり16トン、トリプル車軸グループあたり20トンのトラック
ロシアなどの一部の国では、車軸グループあたりの重量制限が、タンデムまたはトリプル車軸グループ内の物理的な1本の車軸の最大許容重量として標識に示されています。ただし、APIの使用方法に変更はありません。vehicle[weightPerAxleGroup]を使用して、各車軸グループの総重量を指定する必要があります。
vehicle[shippedHazardousGoods]パラメーターは危険物を輸送する場合に使用します。
このパラメーターを設定すると、指定された危険物が禁止されている道路をルート計算で回避できます。
このような制約のある道路を除外するためのルールには、次のようなものがあります。
- トラックに危険物が積載されている場合、危険物の輸送が禁止されている道路は常にルート計算から除外されます。
- リクエストで
vehicle[shippedHazardousGoods]=harmfulToWaterが指定されている場合、水質汚染物質の輸送が禁止されている道路はルート計算から除外されます。 - リクエストで
vehicle[shippedHazardousGoods]=explosive,flammableが指定されている場合、爆発物や引火性物質の輸送が禁止されている道路はルート計算から除外されます。 - リクエストでトラック内の危険物が指定されている場合、その特定の危険物の輸送が禁止されている道路はルート計算から除外されます。
一部の危険物カテゴリーは重複しますが、ルート検索エンジンが危険物と制限付き物品を暗黙的に照合することはありません。 たとえば、貨物に可燃性物質またはガス (引火性の可能性があります) が指定されている場合、引火性物質が禁止されている道路がルート計算から除外されることはありません。 同様に、貨物に毒物またはガス (有毒の可能性があります) が指定されている場合、吸入した際に有毒となる物質が禁止されている道路がルート計算から除外されることはありません。
一部の国の規制では、危険物を輸送する際に特定の道路を使用することが義務付けられています。そのような国でのルート計算では、vehicle[shippedHazardousGoods]に適切な値が存在する場合、大幅な迂回が必要になってもその道路が優先されます。
注
危険物パラメーターの値を設定しても、
vehicle[tunnelCategory]パラメーターの値は自動的には設定されません。 両方のパラメーターに適切な値を設定する必要があります。 トンネルがあるルートでの危険物輸送の詳細については、「トンネル カテゴリーを設定する」セクションを参照してください。 危険物の輸送に義務付けられている道路は、現在スペインでのみサポートされています。
トラックカテゴリー
トラックのルーティングのルート計算では、一般のトラックが通行可能な道路でのみ車のルートが指定されます。トラック カテゴリー パラメーターである vehicle[categories] を使用すると、固有のユースケースや限定的なユースケースでこの制約を変更できます。
このパラメーターを指定しないか、このパラメーターを undefined として指定する (vehicle[category]=undefined など) と、トラックのルーティングのデフォルトの動作が選択されます。
次のカテゴリーがサポートされています。
vehicle[category]=lightTruckを設定するとlightTruckカテゴリーが選択されます
一部の地域の「トラック禁止」の道路標識には、制限されるトラックの物理的特性 (高さ、重量など) についての暗黙の前提があります。lightTruck カテゴリーを使用すると、車がこれらの制約の対象外であることを指定できます。
このカテゴリーの標準的なユースケースには日本の「大型自動車等通行止め」の標識があります。これは、重量が 8 T 以上、積載量が 5 T 以上、または乗車定員が 11 人以上の自動車に適用されます。lightTruckカテゴリーは、車両の物理的特性がこれらの制限を超えない場合に使用できます。
注
lightTruckカテゴリーの使用は、車両の物理的寸法が想定されることを意味するものではありません。ユーザーが車両の高さ、重量、その他の物理的パラメーターを指定し、ルートが物理的および法的なその他の制限に準拠するようにする必要があります。
トンネルカテゴリーは、規制対象のトンネルに入ることが許可されない危険物を指定します。
トンネルカテゴリーはパラメーターvehicle[tunnelCategory]で指定できます。
カテゴリーの範囲は B から E で、最も制限が厳しいのは B です。
B-B、C、DまたはEの標識が表示されたトンネルを通過する輸送は禁止されますC-C、D、Eの標識が表示されたトンネルを通過する輸送は禁止されますD-D、Eの標識が表示されたトンネルを通過する輸送は禁止されますE-E onlyの標識が表示されたトンネルを通過する輸送は禁止されます
注
トンネルカテゴリーを設定しても、
vehicle[shippedHazardousGoods]パラメーターの値は自動的には設定されません。両方のパラメーターに適切な値を設定する必要があります。危険物の輸送の詳細については、「危険物の制限」セクションを参照してください。
avoid[features]=uTurnsを設定すると、以下を回避できます。
- 高速道路や自動車道路でのUターン
- 途中経由地での U ターン
- 半径の狭いロータリーでのUターン
フェリー
フェリーを使用したトラックのルーティングの詳細については、次のチュートリアルを参照してください。
未舗装道路を回避する
トラックのルーティングでは、デフォルトで未舗装道路にペナルティを適用しません。こおれはオプションavoid[features]=dirtRoadを使用してのみ可能です。このサービスを利用してアプリケーションを作成する場合は、未舗装道路の頻繁な使用をこのようなトラックに許可または強制する状況でない限り、すべてのトラックのルーティングのリクエストでdirtRoadを設定するようにします。
25 日前の更新